APFG MPX -K ガスブロ内部構造について
2022年9月に急遽発売され話題となった APFG MPX ガスブローバック。そのコンパクトなサイズと優れた動作性能が魅力で、小型サブマシンガンとしては最も有名なMP5クルツを愛用してきたユーザーが乗り換えるなど、MPX -Kの存在感は急上昇しています。
ORGA AIRSOFTでは更にリアリティーを求めるユーザーへ向けてSIG MPX刻印と、実銃でも採用されるセラコート塗装を行ったコンプリートモデルの製作・販売を行っています。初回ロットではブラックカラーモデルのみの展開ではありましたが、セカンドロットからは実銃SIG MPX COPPERHEADや、MCX SPEAR LTなどで見られるCoyoteカラー。そして、海外の民間カスタムで見ることができるハンドガードのみブラックカラーを配したツートーンカラーを追加しました。
SIG MPXは、MCXと同じくアウターバレルやハンドガードを容易に交換することができるモジュラーシステムを採用し、作戦や状況に応じた仕様の変更が可能です。ORGA AIRSOFTでは APFG MPX -K のためのアウターバレル 4.5inch / 6.0inch / 8.0inchの3種類を製造。初回生産分は好評につき完売となりました。
先日SIG MPX -Kより更に短いMPX COPPERHEAD仕様の3.5 inchショートバレルを発売!S45Cスチールを使用したリアルな仕様でおすすめです!4.5 inch〜バレルは現在生産を行なっておりますので入荷まで今暫くお待ち下さい!
先日APFGからは新たにMCX RATTLERも発売されたこともあり、今後様々なカスタムアップの展望が見込めるAPFG製品ですが、今回は APFG MPX -Kについて少し深いところまで分解を交えて解説したいと思います。
APFG MPX ボルトキャリア
ARプラットフォームのレシーバーでありながら、拳銃弾である9mmを使用するMPXはボルトキャリアのストロークが短く、小気味良い動作が魅力です。APFG MPXでは、その動作を再現すべく専用設計のボルトキャリアを搭載しています。
MPXはM4/ARのようなバッファーチューブがないため、ARベースのPDWで見られるボルトキャリア上部にリコイルスプリングが固定されています。ボルトキャリアはダイキャスト成形によるもので重量は255g(リコイルガイドを含む)となっています。
ハンマーによる打撃やブローバック時に接触する箇所はスチールパーツで補強されており、経年劣化を最小限にとどめています。
APFG MPX フルオート機構
このパーツは何のパーツですか?とお問合せを頂くのがアッパーレシーバーの裏側にあるこのシルバーのパーツです。
M4/AR15はボルトキャリアの後端でフルオートシアーを切ります。フルオート時はボルトキャリアが次弾をチャンバーに送り、ボルトが完全に閉鎖するタイミングでシアーが切れるように設計されており、この構造は実銃もガスブロM4もほぼ同じです。しかしながらMPXはボルトキャリアが短く構造も異なるため、ボルトキャリアだけではフルオートシアーを動かすことができません。その為、ハンマーコネクティングレベルと名されたこのパーツを介することでフルオートシアを操作しています。
初回ロットではハンマーコネクティングレベルにリターンスプリングが装着されていましたが、セカンドロット以降は省略されています。また、ハンマーコネクティングレベルは2箇所のイモネジでアッパーへ固定されますが、このネジをあまり強く締めすぎると動きが悪くなりますのでご注意下さい!
互換性の高いロアーパーツ
VFCの魅力は実銃M4と同じような、リアルなハンマーやトリガーの動きです。APFG MPX -Kも同様で、ハンマーやトリガーはVFC M4 Ver3と互換性があります。システムはVFC M4 Ver3のバルブロック機構を廃した仕様となりますのでハンマーやトリガーはVer3のものをお使いいただけます。VFCの各verの変遷は別途記事を公開しておりますのでご覧ください!
トリガーを近年実銃界でも人気のストレートタイプトリガーへカスタムしてみるのはいかがでしょうか!セレクターは実準拠の穴径でデテントピン・スプリングをグリップ側から入れる構造です。セレクターの感触は純正でもしっかりとしていますがお好みで社外品のセレクターに交換するのも面白いと思います。
操作感抜群のAmbidextrousレシーバー
SIG MPXは左右両方からマガジンリリース、ボルトキャッチの操作が可能なアンビテクトゥルスデザインとなっています。これによりシューターの利き手の違いはもちろんのこと、射撃時のフォームや様々な状況においても的確な操作を実現しています。
APFG MPXでもアンビ機構は再現されていますが、唯一右側のアンビボルトリリースが突出しているのを気にされる方が多いと思います。
実銃のSIG MPXでは残弾が無くなるとはじめてボルトキャッチレバーが上がる設計です。これを再現するには外側にテンションをかけているスプリングを外し、レバー先端側に短いスプリングをはめ込みます。スプリングのテンションは強すぎるとボルトキャッチがかからなくなりますので、マガジンフォロアースプリングのテンションよりも弱いものを使います。
レバーの突出量はボルトキャッチと連結する「Part No,02-22」のスチール棒を削ることで調整が可能です。削りすぎてしまうとアンビ側からボルトリリースができなくなりますので少しづつ作業を行なって下さい。
ガスブロック一体のHOP調整機構
APFG MPXのHOP調整は、近年のVFCではお馴染みとなるガスブロックから調節が可能なHOP機構を搭載しています。SIG MPX / MCXの特徴であるモジュラーシステムを再現しており、アッパーレシーバーのネジ2箇所を外すことで簡単にバレルの着脱が可能です。
アウターバレルの基部はモナカ成形のHOPチャンバーとなっており、アウターバレルを取り外し2箇所のネジを取り外すことで分離ができます。
HOPアームはガスブロックのアジャストパーツと連結しており上下する仕組みです。初回ロットではアームのテンションスプリングが入っておりましたが、セカンドロットからは省略されHOPパッキンの弾力で保持する仕組みとなっています。
インナーバレルはVFCではお馴染みのブラック、全長は100mmです。TTI PCCを筆頭に長いハンドガードとロングバレルを組み合わせたカスタムを行う場合は、ORGA Magnusバレル6.23 for WE Type1がおすすめです。Magnusバレルの内径6.23mmと、ノズルの初速調節機構を合わせることでロングバレルであっても安全な初速圏内で運用ができます!
以上、内部仕様についてご紹介させて頂きました。ORGA AirsoftではこれからもAPFG MPX -Kを盛り上げる各種パーツやカスタム内容を企画しています。新しい情報はぜひ当店Twitterをチェックしてください!
APFG MPX -K 本体仕様
全長:345mm(ストックは付属しません)
重量:1,980g(マガジン含む)
発射方式:SEMI/FULL
パワーソース:HFC134a、HFO1234ze など
装弾数:30発
付属品:マガジン、BBローダー、HOP調整レンチ、説明書
SIG MPX とは?
SIG MPX は、2013年ShotShowで次世代PCC(Pistol Caliber Carbine : ピストルキャリバーカービン )として発表されました。ARプラットフォームに近い構造と操作感を採用し、最小限の工具と工程でバレルやハンドガード等の交換を行うことができる設計で、9mm、357SIG、40S&Wなどの各種弾薬に対応します(現在は9mmのみラインナップ)。
SMG(Sub Machine Gun)としては世界で最も成功を収めたであろう H&K MP5 の後継を狙う機種は、SIG SAUER のみならず各社から登場しています。しかしながら、特殊部隊や法執行機関・要人警護において、SIG 製品の他の追従を許さない信頼性は実証済みであり、現在においてはソーシャルメディア等でも MPX の採用を確認することができます。
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